「四季彩の柏原宿」とは
中山道の宿場町であった面影を色濃く残すまち、柏原。街道沿いには、伊吹もぐさの老舗や格式のある旅籠である郷宿、また、宿場内に 4 軒あったという旧造り酒屋など数々の歴史的な建造物が点在しています。わたしたちは点在する歴史的ポイントを季節の旬の花々でつなぎ、まちに彩りをそえたいと計画し、「四季彩の柏原宿」と命名。その整備に取り組んでいます。湧水池など今後の整備が待たれるポイントもありますが、わたしたちのまち「柏原宿」をゆっくりと散策してみてください。
「四季彩の柏原宿」の目的
「みじかな四季の花による 身近かな景観の保全」
わたしたちのまち柏原は、江戸時代の宿場の面影を色濃く残しています。
まちなみの建築は、江戸・明治・大正・昭和そして平成のものを残しています。
日本の多くのまちが、災害や戦災、商店街の全盛、高度成長などによる激変を経て現在に至っていますが、わたしたちのまちはそれらを経験することなく、ゆっくり時代と共に歩いてきました。まちは大きく変わることなく、内部に各時代の成果を蓄えてきました。
宿場まちの面影を残す約1.4㎞のまちなみは、各時代の木造建築が重なり並ぶことから、歴史的な重層性のある木のまちなみと言えます。
このようなまちなみは、滋賀県下でも稀にみるものであり、柏原区民の景観に対する意識も高いものとなっています。
このようなまちなみ環境を保全して、次代に伝えるためにまず景観に対する意識を高めてもらおうと、身近にある草花に着目し、草花を通して改めて身近にある景観を見直おそうとするものです。
美しいまちなみは、最大の観光資源といわれています。このまちなみを美しく磨くことで、まちに来訪者があらわれ、住民又花とコミュニケーションが生まれることで、まちの活性化に寄与することを願うものであります。
「四季彩の柏原宿」について
1.「四季彩の柏原宿」の計画
自分の生活に最も身近な道路空間を季節の花で彩る景観づくりとする。又、歴史的なまち並み(景観)の保全に花を活用することで、ま ちの歴史を次代へ引き継ぐ。
・中山道上に点としてある散策ポイント間を、道路に沿った連続的な花の景観でむすび、まちに滞在することを楽しめる空間づくりをする。
・住民同士又来訪者とのコミュニケーションが生まれる場をつくる。
・季節感のあふれる美しいまちとすることで「住んでよし」「訪れてよし」のまちをつくることにつなげる。
2.具体的なの計画
・各家の軒先を花や緑で飾る。・・・最初の一歩は自宅前の花飾りから協力いただける方にお願いする。
・道路沿いの空地、公共の建物の軒先を花や緑で飾る。
・花苗の提供を地域企業・来訪者に協力をお願いする。
・地域外に「四季彩の柏原宿」の計画を発信して、地域外から花苗の 提供を受け、来訪につなげる
・湧水ポイントを花や緑で飾る。
3.活動の方法
・町内の花の愛好者に参加してもらい、四季の花の選定、花の育て方等、継続して活動できる方法を見つける。
・柏原らしい四季の花の選定
・各季節において長い期間咲く花の選定
・メンテナンスの少ない花の選定・・・宿根草(多年草)
・花苗のじゅんかん方法
・花の愛好者が育てるプランターを可能であれば借用して、中山道に飾る。(花の愛好者を登録してもらう)
・四季の花を飾る箱の製作(サンプル製作)
・既に軒先を花で飾って頂いている各戸に花苗を提供し活動への協力をお願いする。
活動の記録
更新した各月の写真等の記録をPDFでご覧になれます。