北畠具行の墓所

訪れ方

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猫居峠の上に設けられた北畠具行の宝篋印塔。
北畠具行は後醍醐天皇とともに倒幕運動に参加し、元弘元年(1331)笠置山に籠城して捕らえられて鎌倉へ護送されることになった。その護送の役を担ったのがバサラ大名の名で知られる京極道誉であった。
道誉は、具行をしばし本拠地の柏原城(清滝城)に留めていたが、幕府から探使が派遣され処刑を迫ったため、ついに「海道より西なる山際に、松の一村ある下」(『太平記』)、通称「首切三昧」の地で斬首した。具行は「逍遥生死 四十二年 山河一革 天地洞然」なる辞世の頌を残してこの世を去ったという。
​宝篋印塔は16年後に、介錯を努めた田児六郎左衛門により建立されたもので、貞和3年の印刻がある。土中には一字一石経が埋置されていると伝える。