盛時には十軒近くあったもぐさ屋のうち、今も残るただ一軒の老舗 伊吹堂(亀屋左京)。
現在の建物は文化12年(1815)のもので、大きな福助さんが飾られた店頭のたたずまいは、歌川広重が描いた浮世絵のままである。建物裏にある池泉回遊式の庭園もすばらしい。
ただし、現在住まいされている商家であり、観光施設ではない。
2階に描かれる格子は、現在もそのままにある。店先の右端に福助人形が描かれている。
アスリートを支える現代のお灸
2022年北京冬期五輪でカーリング女子チームがお灸をお供に持参している。
お灸は現代にも通じる治療薬で使用されている。カーリング女子チームの石崎琴美は、貼るタイプのお灸を持参。「自律神経を整えるのにいいみたい。みんなが疲れた時に貼ろうかな」と準備したようだ。ロコ・ソラーレの活躍は陰でお灸が支えているのかもしれない。